TC-K333ESGの修理を開始 その1
まず、溶けて張り付いた輪ゴムをきれいに取り除き、新品のモードベルトを装着しました。
![イメージ 14]()
今回あらかじめ購入しておいた純正部品を使いました。サイズは実測でφ21x1.5角です。
キャプスタンベルトは多少表面が硬化してきているように感じますが、そのまま使い回しました。
液漏れしていたキャプスタンDDモーターの面実装ケミコンも当然交換します。
スペースが広いのでリードタイプでも余裕で入りますが、やはり面実装品を使用したほうがきれいです。
(自己満足?)
![イメージ 1]()
これでメカのメンテは終了、元通りに組み立てます。
何だかあっけないですが、作業はベルト交換だけですからね。
しかしベルト交換ごときでメカを3枚に下ろす必要があるのは、あまりメンテ性が良いとはいえない構造ですね。
後述しますがここでポカしてしまい、ドツボにはまることになりました(^^;
メカ組み込みの前にオーディオ回路の修理を行います。
最初からわかってましたがコンデンサーが派手に液漏れしています。
TC-K333ESG/555ESGユーザーの方は要チェックです。
液漏れしているのはいずれも音響用の高級コンデンサーELNA DUOREX II ARZです。
333ESGには全部で22本使われています。
![イメージ 2]()
パターン面も見事に腐食しています。。
![イメージ 4]()
小さい50V1uFはすべて噴いており、コンデンサチェッカーでも容量抜けで不良確定でした。
22uFは目視では異常が見られませんがESRの値が上昇してます。
しかも2個直列でバイポーラの代わりにしています。音声が直接通るので音質にも悪影響が大きいです。
![イメージ 3]()
![イメージ 8]()
そうなんです、噴くんですよねこの ARZ
S-VHSビデオデッキ SLV-R7やR5のHiFi基板にもたくさん使われており全滅してました。
CDプレーヤーCDP-X33ESも同様で全交換したことがありました。
死に様がかつて猛威を奮った4級塩のケミコンにそっくりです。恐らく音響用でも4級塩電解液仕様なんでしょう。
但し、同じDUOREX IIでもAREは液漏れしません。ARZだけがダメみたいです。
欠陥ケミコンARZは全交換決定です。
秋葉原でコンデンサーを調達。音響用コンデンサーも安く手に入る時代になり気軽に使えるようになりましたね。
再生基板で10個。
液漏れした箇所は念入りに洗浄します。
![イメージ 5]()
録音基板で10個
![イメージ 6]()
ヘッドホンアンプ基板に2個。
![イメージ 7]()
レジスト塗料と箔の間に毛細管現象で電解液が浸透している場合、さらなる腐食の進行やパターンリークの
原因になるので削り取ってクリーニングします。
![イメージ 9]()
回路系の整備が終わりましたのでメカを戻して動作させますが、
正常に動かない・・・・どうして?
再生が3秒で止まってしまい、その間に再生音が全く出ません。
再生が止まるのはフォトセンサーがおかしいと思ってオシロで確認すると、正常に波形が出ています。
それにFF/REWが止まらずにできるのだからセンサーはシロです。
音が出ないのもPB基板の電源は出ていて、CX20188の入力には再生信号が来ていることは確認しました。
さらに調べるとマイコンの52pinからのミューティング信号が出ぱなしになっていて音が出ませんでした。
マイコンのロータリーエンコーダー入力を調べると、正常なら再生時はLになるはずの36pinがHのままです。
これが原因か!ということエンコーダーを分解清掃しましたが。。。
![イメージ 10]()
![イメージ 11]()
しかし改善せず・・・OTL
またメカをばらして確認すると・・・
あぁっ、しまった!!
何ともアホなミスをやらかしていました。
いやはや恥ずかしい限り(^^;;;
SONYのデッキに詳しい方なら、これを見れば一発でわかりますよね?
![イメージ 15]()
モードレバーがカムギアの溝から外れていました。
![イメージ 12]()
メカをばらした状態で逆さにしたときレバーが抜け落ちて、それをよく確認せずに戻したのが原因ですね。
完全に私の注意不足で起きた二次的トラブルでした。。。
実はこれで3日ぐらいロスしています(爆)
これが正しく組み込んだ状態です。
よく観察していれば、当り前のことですから間違いなど起きなかったはずです。。。(反省)
![イメージ 13]()
メカが正常に動作するようになり、再生時に音もバッチリ出るようになりました。
次は恐怖の?テープパス調整篇に続きます。。
まず、溶けて張り付いた輪ゴムをきれいに取り除き、新品のモードベルトを装着しました。
今回あらかじめ購入しておいた純正部品を使いました。サイズは実測でφ21x1.5角です。
キャプスタンベルトは多少表面が硬化してきているように感じますが、そのまま使い回しました。
液漏れしていたキャプスタンDDモーターの面実装ケミコンも当然交換します。
スペースが広いのでリードタイプでも余裕で入りますが、やはり面実装品を使用したほうがきれいです。
(自己満足?)
これでメカのメンテは終了、元通りに組み立てます。
何だかあっけないですが、作業はベルト交換だけですからね。
しかしベルト交換ごときでメカを3枚に下ろす必要があるのは、あまりメンテ性が良いとはいえない構造ですね。
後述しますがここでポカしてしまい、ドツボにはまることになりました(^^;
メカ組み込みの前にオーディオ回路の修理を行います。
最初からわかってましたがコンデンサーが派手に液漏れしています。
TC-K333ESG/555ESGユーザーの方は要チェックです。
液漏れしているのはいずれも音響用の高級コンデンサーELNA DUOREX II ARZです。
333ESGには全部で22本使われています。
パターン面も見事に腐食しています。。
小さい50V1uFはすべて噴いており、コンデンサチェッカーでも容量抜けで不良確定でした。
22uFは目視では異常が見られませんがESRの値が上昇してます。
しかも2個直列でバイポーラの代わりにしています。音声が直接通るので音質にも悪影響が大きいです。
そうなんです、噴くんですよねこの ARZ
S-VHSビデオデッキ SLV-R7やR5のHiFi基板にもたくさん使われており全滅してました。
CDプレーヤーCDP-X33ESも同様で全交換したことがありました。
死に様がかつて猛威を奮った4級塩のケミコンにそっくりです。恐らく音響用でも4級塩電解液仕様なんでしょう。
但し、同じDUOREX IIでもAREは液漏れしません。ARZだけがダメみたいです。
欠陥ケミコンARZは全交換決定です。
秋葉原でコンデンサーを調達。音響用コンデンサーも安く手に入る時代になり気軽に使えるようになりましたね。
再生基板で10個。
液漏れした箇所は念入りに洗浄します。
録音基板で10個
ヘッドホンアンプ基板に2個。
レジスト塗料と箔の間に毛細管現象で電解液が浸透している場合、さらなる腐食の進行やパターンリークの
原因になるので削り取ってクリーニングします。
回路系の整備が終わりましたのでメカを戻して動作させますが、
正常に動かない・・・・どうして?
再生が3秒で止まってしまい、その間に再生音が全く出ません。
再生が止まるのはフォトセンサーがおかしいと思ってオシロで確認すると、正常に波形が出ています。
それにFF/REWが止まらずにできるのだからセンサーはシロです。
音が出ないのもPB基板の電源は出ていて、CX20188の入力には再生信号が来ていることは確認しました。
さらに調べるとマイコンの52pinからのミューティング信号が出ぱなしになっていて音が出ませんでした。
マイコンのロータリーエンコーダー入力を調べると、正常なら再生時はLになるはずの36pinがHのままです。
これが原因か!ということエンコーダーを分解清掃しましたが。。。
クリーニング後、接点グリスを再塗布して元に戻しました。
またメカをばらして確認すると・・・
あぁっ、しまった!!
何ともアホなミスをやらかしていました。
いやはや恥ずかしい限り(^^;;;
SONYのデッキに詳しい方なら、これを見れば一発でわかりますよね?
モードレバーがカムギアの溝から外れていました。
メカをばらした状態で逆さにしたときレバーが抜け落ちて、それをよく確認せずに戻したのが原因ですね。
完全に私の注意不足で起きた二次的トラブルでした。。。
実はこれで3日ぐらいロスしています(爆)
これが正しく組み込んだ状態です。
よく観察していれば、当り前のことですから間違いなど起きなかったはずです。。。(反省)
メカが正常に動作するようになり、再生時に音もバッチリ出るようになりました。
次は恐怖の?テープパス調整篇に続きます。。