CT-415のメカ整備を行ったときの記録です。
カバーを外したところ
メカはキャプスタンとリール駆動を1つのモーターで兼用しています。
ヘッド昇降は手前のプランジャで行います。
メカの取り外し
カセット蓋部を取り外した後、フロントパネルを外しますが、ビスが不織布テープの下に隠れています。
フロントパネルを外す必要があるのはこのビスを外すことが出来ないからです。
左側面のビスも外します。
そして、メカ両脇にあるビス3本を外すとメカ全体が外れます。
底面には溶けたベルトが張り付いていますので迂闊に触らないように注意しましょう。
フライホイールの取り外し
まずはプランジャを外し、フライホイールの押さえ板を外します。
フライホイールにはワッシャとスプリングが挟まっていますので紛失しないように注意してください。
ベルトサイズ:内径65mmX幅5mmX厚0.5mm
リール駆動用プーリーにも溶けたベルトが付着していますのできれいに除去します。
ベルトサイズ:内径35mmX1.2mm角
アイドラーゴムもヒビ割れている場合は交換が必要です。
アイドラーゴム実測サイズ:外径15.6mmX内径11mmX厚2mm
代用部品としてホームセンターで水道用パッキンを求めました。
内径11mmのパッキンを使用しますが、外形17mmでは大きすぎて使えません。
そこで、ミニルーターを旋盤代わりにして外径を削る事にしました。
これが意外と上手くいきました。
実機に取りつけて使用上問題はありませんでした。
長期的な耐久性は未知数ですが。
キャプスタンモーターはマブチモーター製 電子ガバナーモーターEG-510ED-2Bが使われています。
この機体では回転時ゴロゴロと異音が出ているのが気になりました。
経年により含浸してあるオイルが抜けてしまっています。
軸受けのオイルレスメタルに微量給油しておくと騒音の低下、回転ムラの低減、モーター寿命の延命が図れます。
オイルレスメタルの軸受にはこれがオススメです。
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注油により異音も消えましたのでしばらくは使えそうです。
カウンターベルトは材質が違うらしく溶解しませんが伸びたり劣化している場合は下記サイズに交換してください。
ベルトサイズ:内径65mmX0.95mm角
以上の作業にて駆動系は回復し、正常に再生や巻き戻しが出来るようになりました。