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Channel: 岩ちゃんのガラクタ倉庫
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DTC-57ES 電源部の故障

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DTC-57ES集中特集(笑)
問題なさそうに見える電源部ですが、ここにも故障の原因が潜んでいます。
私の経験した代表的なトラブルを紹介します。

■FL表示管が点灯しない
オークションなどを見ていると、たまにFL表示管が点灯しないセットを見かけます。

症状:FLディスプレイが点灯しない、他は動作する。
原因:ヒューズ抵抗劣化によりFL表示用電源(-25V)が供給されない。
処置:電源基板ヒューズ抵抗(R902)を交換。
部品コード:1-212-849-00 ヒューズ抵抗 4.7Ω 1/4W

■電源入らず、メカデッキが全く動作しない
イメージ 1

3端子REGのハンダが薄く、ほとんどのセットが画像の様な状態になっています。
IC901がメカ系電源(+6.6V)、IC902がシスコン系電源(+5V)を作成しています。
電源入らずやメカデッキが動作しない場合は電圧が出ているかチェックしてください。
予防処置としてハンダ修正をしておくと安心です。

そして、気が付きにくいのが電解コンC907(25V6800uF)の液漏れです。
ニチコン製VR(黒色)であれば100%液漏れします。必ず交換が必要です。
日本ケミコン製ASF(茶色)、松下製SU(青色)の場合、問題ないので交換は不要です。
ロットにより使用されている電解コンは異なります。
放って置くと電源基板と周囲の部品が電解液で侵食して使えなくなります。
通電時間が長いと特に液漏れがひどくなります。

液漏れなどしているようには見えません、でも実際は・・・
イメージ 2

取り外してみると、この通り噴いています。
イメージ 3

基板側にもしっかり漏れた形跡があります。この程度ならまだ良い方です。
イメージ 4

液漏れが酷くなると基板全体に広がってしまい、周りの部品も腐食させてしまいます。
再使用出来ないと判断してこの基板は廃棄しました。
イメージ 5

イメージ 6

この年式特有のコンデンサーの欠陥(四級塩電解コン)によるものです。
同時期に製造の77ES、59ESでも同様に液漏れしますのでニチコン製VRは見つけ次第交換しています。
早めに手を打つことが肝心です。といっても20年以上経過してしまいましたが。。。
現在のものは改善されており、このような液漏れは起こしません。

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